仕事帰りに立ち寄りたい、心も温まる街の居酒屋を勤め人の「寄り道」さんが楽しくご紹介!

年季の入った焼き鳥の技
高田馬場さかえ通りの名店

高田馬場『さかえ通り』。この通りには『たぬき』『てっぽう』『鳥やす』と年季の入った焼き鳥屋が多い。『双葉』もその一つで、少々古びた暖簾を風にはためかせている。
店の中は入り口から奥にカウンターが延び、左手がテーブル席。テーブル席にはグループ客が入っている。カウンターの真ん中あたりに座る。もう1人は入り口に近い方に座っている。
「ビールください。」
と注文。カウンターの中の細身で美人の若い女性が注文を受けてくれる。カウンターの中の入り口横が焼き台。そこに短髪のマスターがいて、料理を担当。

ビールとお通しが届く。お通しはもやしとわけぎの和え物。ビールをグラスに注いで一口・・・ふぅ~。では、焼き鳥を焼いてもらおうかな・・・
「すみません。ぼんちり、はさみ、つくねを2本ずつ。」
・・・ぼんちりは外せないな。静かだが笑顔を絶やさないお店の女性が
「全部2本ずつですね。」
と確認してくれる。
「そうです。」
・・・なんだか、ほっとする笑顔だなあ。
カウンターのお客さんは『鳥わさ』をつまみにビールを飲んでいる。40歳前後。今日は土曜日なのでお休みのスタイル。のんびり夕方の居酒屋タイムを満喫、という感じ。ビールを注いでは、口に運び、鳥わさをつまむ。いい雰囲気だ。

「お待たせしました。焼き鳥です。」
「あありがとう。」
・・・皿に盛られた焼き鳥は、ぼんちりだけが塩、後はタレ。ぼんちりから・・・こんがり焼けた脂の部分が、なんともいい味わい・・・美味しい! ビーール! ふわ~。ビールに合うんだなあ、これが・・・たまりません。
次はつくね・・・タレは控えめにつけてあり、肉のうまみを強調している・・・また焼き加減がいい! 中までほわほわ・・・これも美味しい。ビール、ビール。で、次ははさみ・・・ねぎと一緒に・・・こちらはタレの美味さが効いていいる。タレと肉とねぎの美味さが渾然一体となって・・・美味しい!もう、ビールが進みますぅ。

さて、ビールもなくなったところで、次はどうしようかな。チューハイもいいのだが、日本酒(270円)もいいなあ。ちょうど隣のお客さんも日本酒を注文。大ぶりのぐい飲みに一升瓶からとくとくと直接注いでもらっている。これがまたどうしようもなくそそるなあ。
「自分にも日本酒。常温で!」
同じように一升瓶から注いでもらう。表面張力の盛り上がりを揺らしながら口に運ぶ・・・ふわ~、染み渡る味だ・・・。
隣のお客さんは、焼き鳥を10本くらいまとめて注文。ますます調子が出てきたようだ。お酒をぐいっと飲むしぐさがかっこいいぞ。こちらも何かつまみを・・・
「煮込み(400円)ください。」
「はい。煮込みですね。」
また優しい笑顔で確認された・・・。そうそう。

煮込みが届く。味噌仕立てのスープにぷりぷりのもつが入り、刻んだねぎがたっぷりのせられている。早速一口・・・一緒に煮込まれている野菜の旨みも染み出していて、こくのあるスープだ・・・肉にも、野菜にもその味がしっかり絡んで美味しい! お酒、お酒!
高田馬場「双葉」
東京都新宿区高田馬場3-3-5 03-3368-6707